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レポート

Bureau-ClimCORE Reanalysis Workshopを開催:豪州気象局との国際連携で未来の気象データ活用を探る

2025年10月22〜24日に、オーストラリア・メルボルンにある豪州気象局(BoM: Bureau of Meteorology)にて「Bureau-ClimCORE Reanalysis Workshop」を開催しました。

このワークショップは、日豪の気象研究者が集まり、気象再解析データの作成や品質評価、その様々な社会的活用について意見交換を行う国際的な取り組みで、ClimCOREからは研究者8名が現地にて、1名がオンラインにて参加しました。一方、豪州側では気象局の研究者・技術者を中心に約20名が参加しました。

初日の水曜午後に、中村PLがClimCOREプロジェクトを紹介するBureauセミナーを行った後、金曜午前まで続く8つのセッションで、領域再解析データの作成方法、品質の検証、AI技術の活用、そして防災や再生可能エネルギー分野などの社会への応用など、幅広いテーマについて活発な議論を交わしました。参加者は日本とオーストラリアそれぞれの研究の進捗や課題について理解を深めました。

特に関心を集めたのは、AIを活用した気象予測モデルの開発や、衛星・レーダー・雨量計を組み合わせた解析雨量データの作成など、先進的な技術の紹介です。
ClimCOREからは、日本における気象庁のJRA-3Qや海洋再解析データ、国内外の観測データの活用事例が報告され、オーストラリア域気象再解析BARRAプロジェクトとの違いや共通点についても深い理解が得られました。 さらに、金曜午後には、中村PLが南半球の気候変動に関するBureauセミナーを行いました。 また、再生可能エネルギー分野への応用や、民間企業との連携のあり方についても意見が交わされ、国ごとの取り組みの違いも浮き彫りになりました。

こうした議論を通じて、今後の国際連携の可能性や、地域ごとの課題に応じたデータ活用の方向性が見えてきました。 そして、今回のワークショップを通じ、日豪の研究者が互いの知見を共有し、今後も定期的な情報交換を続けていくことで合意しました。

このような国際的な連携は、気象災害への備えや、持続可能な社会づくりに向けた重要な一歩です。今後も、我々の研究成果が広く社会に活かされるよう、海外の研究機関とも継続的な連携協力を続けてまいります。

右端がBureau of MeteorologyのChun-Hsu Su博士。ClimCOREからのBureau-ClimCORE Reanalysis Workshop参加者と。